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多通貨でのフライト予約をシンプルに – 日本航空(JAL)

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日本の大手航空会社である日本航空(JAL)は、HSBCの多通貨決済ソリューションを用いることで、顧客の希望通貨建てのシンプルなフライト予約を実現しました。

オンラインでフライトを予約する旅行者は、自国通貨で価格を確認することを好みます。チェックアウト時に請求される金額とクレジットカード明細書に表示される金額が一致することは、透明性と信頼性のあるカスタマーエクスペリエンスであり、重要です。

逆に、航空券が旅行者の希望する自国通貨以外の通貨で価格設定されていた場合、販売時点のFX費用や隠れた費用が表示されず、支払金額とクレジットカード明細書金額の間に差異が生じる可能性があることから、カスタマーエクスペリエンスにとって好ましくない影響を及ぼします。

多通貨決済へのニーズが増大

JALは、世界66か国の384空港で国際線と国内線の旅客輸送サービスを提供しているフラッグキャリアです。2024年3月決算の事業年度において4,100万人超の乗客を運び、国際旅行者が顧客基盤のかなりの割合を占めています。

これらの顧客に旅客サービスシステムにより、運賃の表示、空席管理、予約記録の保持、および電子チケットの発券などのサービスを提供しています。

旅客ベースの拡大に伴い、JALは世界中の旅行者からの多数の通貨によるキャッシュレス決済へのニーズの増大に直面していました。

顧客の自国建て通貨で運賃を表示し、予約方法や予約場所の変化に対応するには、旅客サービスシステムとシームレスに統合できる高度な FX ソリューションが必要でした。

より効率的なプライシング

JALはHSBCと協働して旅客サービスシステムが、顧客が希望する通貨で航空券を表示および購入できる多通貨決済(Multi-Currency Pricing)ソリューションを導入しました。この24時間年中無休対応のリアルタイムソリューションは、FXコストの透明性を高めると同時に、JALがFXリスクを負うことなく管理することを可能にし、カスタマーエクスペリエンスを向上させるよう設計されています。

HSBCと旅客サービスシステムのパートナーシップにより、JALはリアルタイムでFXレートを保証され、事前に合意された時間枠で航空運賃をロックすることができます。FXの価格設定と予約のプロセス全体が完全に自動化され、APIを介してバックエンド決済プロセスと統合されたシームレスなユーザーエクスペリエンスが実現します。

JALはこのソリューションの導入により、次の重要なメリットを得ることができました。

  • よりシンプルで透明性の高いフライト予約体験
  • FXリスク管理の強化
  • 自動化プロセスによるオペレーション拡張と国際的競争力

HSBCの多通貨決済ソリューションを導入することで、お客様はご希望の通貨でお支払することが可能となり、お客様満足度が大幅に向上しました。拡大を続ける国際的な顧客基盤に対応し、デジタル化の取り組みを更に加速するための体制が強化されました。

日本航空株式会社 | ソリューション営業本部 業務部 ペイメント企画グループ

成長のためのパートナーシップ

HSBCはJALの成長と進化に伴う幅広いニーズをサポートしてきました。この最新のソリューションは、国内でイノベーションをリードし、世界的に競争力を加速することを目指すJALにとって転換点にあたります。顧客が希望する通貨で航空券を閲覧および購入できる、より柔軟なフライト予約体験が、この目標の中心にあります。

HSBCのグローバルネットワークと、クロスボーダーに多通貨でビジネスを行う企業を支援してきた豊富な経験は、この目標に完全に一致しており、将来更に多くのコラボレーションを行うための基礎となっています。

多通貨キャッシュレス決済の増加は、航空業界における喫緊の課題となり得ます。これらの取引を、カスタマーエクスペリエンスを損なうことなくシームレスに処理することこそ、弊社が有意義な役割を果たすことができる分野です。弊社は、日本航空の成長と目標に資する多通貨決済ソリューションの実装をサポートできることを嬉しく思います。

麓 竜大 | 香港上海銀行マーケッツ&セキュリティーズ・サービシズ事業法人営業部長

The sky is the limit(可能性は無限大)とよく言われていますが、 HSBCとともにあるJALにとって、空はまったく新しい無限のチャンスの始まりに過ぎないと言ってもよいでしょう。